冬山で新アイテムをフィールドテスト。八ヶ岳の主峰・赤岳(2899m)に登ってきました。
東京から3時間。南八ヶ岳のメインゲート・美濃戸口に到着。登山届を提出し入山します。
この日の目的地・行者小屋へは3時間半のアプローチ。美濃戸山荘の分岐からは南沢ルートを選択。凍った沢の渡渉がいくつかありました。ダブルストックで慎重に進みます。
長く単調な南沢ですが、谷が西向きのため、日暮れまで陽が差すのは助かります。夏季はよく見るカモシカも、この日は足跡すら見当たらず。どこで越冬しているのやら。木漏れ日が、冴えた空気に温もりを与えます。
八ヶ岳主稜が姿を現しました。行者小屋までもう少し。
茜に染まる横岳。この光に会うためやってきた。そう思える瞬間です。しばし深呼吸。
霧氷。氷点下2〜10度の樹林帯で見られ、過冷却された空気中の水分が木に凍りつき作られます。まるで雪の花のよう。
登頂予定の赤岳。強風で雪がたなびくのが見えました。今季はまだ雪が少ない様子。
行者小屋に到着。週末は賑わうテント場も、平日のこの日は閑散。ひと張りは海外からのクライマー。ここをベースキャンプに赤岳や硫黄岳に登りつつ、きままな休暇を過ごしているようでした。彼らの活動を通じ、日本の自然美とアルピニズムが世界に伝わるのは嬉しいことです。
我々は星を眺められるよう、南に開けた斜面にテントを設営。さっそく雪を沸かし、ネパール仕込みの熱いチャイで身体を温めたのでした。
午後8時、零下15度。満天の星が世界を包みます。明日は赤岳へ(後編へつづく)
今回使ったアイテム
バックパック:cougar 55-75、バックパック:mars daypack、ハードシェル:boma NS jkt、ダウンジャケット:concordia down jkt、パンツ:summit pro pants、フリース:alpiniste fleece、帽子:WG rib beanie、グローブ:PSP glove +d、グローブ:wool glove +d、ネックウォーマー:PS neckwarmer +d