世界中を旅するTRANSITの取材班が、毎号特集国にあわせてkarrimorを現地に携行。
連載第4弾は「ミャンマー」。新しくなったcougar 50-75 を旅の相棒にミャンマーを巡りました。
ここでは、誌面に掲載しきれなかった写真とエピソードを紹介。
取材班が辿った取材の舞台裏をお楽しみください。
チャイントォンの朝市
東部シャン州の中心地チャイントォンは、シャン高原の盆地にある風光明媚な土地。大多数はタイ系のクン・シャン族が占めるが、周辺の山岳地域には多くの少数民族が暮らす。毎朝7時頃より始まる朝市にて。
兜のような帽子を
冠ったアカ族の少女
チャイントォン中心地からバイクタクシーで10分ほど西へいった、アカ族が暮らす村へ。3人姉妹の真ん中ニャニャーちゃん(5歳)は、儀礼の際にのみ纏うアカ族伝統の衣装を母親に着付けしてもらった。
郷愁を誘う田園風景
未舗装の凸凹道をトォクトゥクで進み、アク族の集落へ向かう。チャイントォンは標高900mの高原だが比較的温かく、米の二期作が行われている。2月初旬、植えたばかりの緑鮮やかな水田が広がっていた。
キセルで有名な
アク族の女性
27軒200人ほどのアク族が住まうWan Sai村。年配の女性のみ黒いターバンを巻き、巻きスカートをはきスモックのような上着をはおっている。さらに伝統的に煙管タバコを吸うことで知られる。配色が独創的。
ラフ・ナ族の台所
Pin Tauk村に暮らすラフ・ナ族の女性。木造家屋の土間の台所では、今も火を熾して調理する。この日はとある穀物の実(彼女も名前を知らないそう)を炒って、ポッポコーン風のおやつを作ってくれた。
お歯黒の風習が残る
オシャレなエン族
エン族が暮らすPanglar村へは麓の村から山道をあるいて40分ほどのトレッキング。全身が黒をベースとにした衣装とお歯黒の民族として有名だけれど、女性はカラフルなビーズのピアスやボタンがオシャレ。
今も昔も変わらない
エン族の暮らし
アニミズムを信仰し、プリミティブな暮らしをおくっているエン族の集落。30軒250人ほどが暮らす。高床式家屋の1階では、家畜を飼うのが一般的。子どもたちもみな母親の繕ってくれた伝統衣装を纏う。
山の上の素朴な集落
標高1600mほど、山の中腹の斜面に形成されたラフ・シ族の集落。麓の村からは歩いて2時間弱のトレッキング。原始的な暮らしには当然電気もガスもないが、広場には湧き水を引いた共同の水場があった。
白×青の衣装を纏った
ラフ・シ族の少女
白と青の伝統衣装が美しいラフ・シ族。集落には22軒300人ほどが暮らすそうで、一家には子どもが多いため、女の子は妹や弟のお守りをするのが仕事。小さな子どももアクセサリーや小物使いがオシャレ。
男性は山、女性は家で
日中、男性たちは山や畑へ仕事に出かける。新年の祭りを来週に控え、女性は家族の繕い物に精を出していた。へラフ・シ族の村に暦はないが、パインツリーの新芽が出たことを合図に新年を祝う習慣があるそう。
機織りの得意な
パラウン族の女性
山の麓の集落、Wan Pauk村に暮らすパラウン族。集落には電気が通りTVもあったが、女性たちは糸を紡ぎ、染め、衣装を織っている。文明や変化をゆるやかに受け入れながら、彼らの暮らしは続いてゆく。
水田地帯をゆく
パラウンの娘たち
銀の帯と籐のベルトを巻いたシルバー・パラウン族は、ベアトップの巻きスカートに、羽織のような黒い上着をはおるのが特徴。彼女たちの堂々とした身のこなしは、緑鮮やかな水田地帯で一段と輝いていた。
- 2013年3月8日発売
価格:1800円(税込)
http://www.transit.ne.jp/contents/magazine/
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