世界中を旅するTRANSITが、毎号karrimorのアイテムとともに旅をした裏話を公開。今回はeclips 27とともに日本の隣国、台湾へ。日本の昭和を思い起こすような、旧き良き街並みが残る九份と台南の町で、いくつもの“懐かしいもの”を探しました。
山あいに広がる小さな町、九份へ
台北からバスに乗り、およそ1時間半。九份へと向かう。途中に眺めることのできる海岸線は、青々した緑と起伏に富んだ地形が美しい。
昔ながらの墓地
山を登って行くと、その斜面に並ぶいくつもの小さな祠を発見。参拝者に聞けば、すべて廟を模したお墓なのだとか。見晴し台のように気持ちのよい空間で、しばし深呼吸。
時間が止まったような九份の夜
19世紀末に金鉱で栄えた九份には、路地や階段や酒店(料理店)などに、当時の面影が残る。喫茶店や土産物屋などが赤提灯とともに浮かび上がる、夕方〜夜にかけてはぐっと趣が出る。
映画のセットのような茶藝館
九份に多いのが、工夫茶と呼ばれるスタイルで中国茶をゆっくり味わう茶藝館。築100年以上の一軒家を改装した「九份茶坊」は、旧き良き内装を生かした味わい深い雰囲気で人気。
文化の古都、台南へ
オランダ、中国清朝、日本と、各統治時代の建物が多数残る、歴史ある街。17世紀、オランダ統治時代に防衛拠点として建てられた赤崁楼は、建物の細部にどこか西洋の雰囲気が滲み出る。
ローカルに人気の名店
赤崁楼周辺は、地元の人に人気の飲食店が集まるエリア。モチモチの生地で肉団子を包んで蒸した肉圓の名店「武廟肉圓」は、開店3時間以内に売り切れてしまうという人気ぶりとか。
台南の郷土料理といえば……
台南発祥の担仔麺は、台風が多く船を出せない夏場に漁師が始めたといわれる汁入り麺。小ぶりの茶碗でいただく。蝦巻という台南版エビの天ぷらとともにいただきたい。
老舗を巡って歴史散歩
台南では老舗巡りも楽しみの一つ。昔ながらの素朴なスイーツ店に、創業140年を超えるちまき屋、150年以上の歴史ある茶葉店など、地元の人びとに長く愛されている名店も多い。
フォトジェニックな街並み
なんてことない路地や建物がフォトジェニックなのが、台南の特徴。中華圏で縁起の良い赤に水色を合わせた鮮やかな配色にグッときて、思わずパチリ。
新旧が融合した神農街
築200年の家屋が連なる神農街は、若い世代による町興しで活気を取り戻したエリア。古民家を改修した小さいギャラリーやカフェなどが集まり、新旧の良さが詰まっている。
巨大な光の楽園、花園夜市
広大な空き地に白熱灯が煌煌と輝く花園夜市は、台湾最大級の夜市。ソーセージや串焼きなどB級グルメを売る屋台に、ちょっとした服や小物を扱う店、ゲームを並べる店など露店の種類が豊富。
子ども心に返るひととき
子どものみならず大人も思わず没頭してしまう(?)懐かしのゲームコーナー。わなげやスマートボール、金魚すくいなど、どれも昭和の日本の縁日そっくり。
台湾人の朝ごはんの定番
「同記安平豆花」で名物の豆花をいただく。大豆から作られたまろやかなスイーツで、素朴な味わいがくせになる。緑豆を煮たものと、ほんのり甘いシロップをかけて召し上がれ。
川辺の生態系に触れる
台南からほど近い安平は、台南同様、趣残る街でありながら、自然も豊か。台江國家公園では、小さな船でマングローブの川を巡るのがツウな楽しみ方。沢ガニやサギが現れ、目を楽しませてくれる。
地元の人に愛される川
川幅が広くなったと思えば、竹の浮き島で釣りを楽しむ人びとに遭遇した。貨物船や釣り船などが行き交い、川が人びとの生活に溶け込んでいるのが見てとれた。
- TRANSIT 編集部
日本の最南端である沖縄、お隣の台湾、さらに西に向かって辿り着く香港は、どれも海を隔てた小さな島々。けれども、海を通じて人や物が相互に行き交い、その交流のなかで歴史や文化が築かれてきた。今回の旅で巡ったのは、九份と台南という歴史あるふたつの町。かつての日本にも似た懐かしい街並みは、そこに息づく人びとの営みと相まって生き生きと映った。
karrimorと琉球・台湾・香港を旅して
- [ イクリプス 27 ]
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