TRANSITの旅にkarrimorを。中国編

世界中を旅するTRANSITが、karrimorのアイテムとともに旅をする企画。今回は、ポケッタブルショルダーバッグ〈mars shoulder〉とともに、中国の首都・北京へ。おいしいものを頬張りながら、都会の未来の風景と街角に取り残されたノスタルジックな光景を眺めて、街中を巡った5日間。

ロボットが働くハイテク火鍋店。

北京についてまず向かったのは最新テクノロジーを駆使した未来的な火鍋店〈海底撈火鍋 智慧晩餐庁〉。笑顔を絶やさない店員さんに出迎えられて、テーマパークのような大きなスクリーンを横目に通路を抜けると、SFを彷彿とさせるフロアが広がっていた。ロボットが行き交い、客席へと料理を運んでいる。来店した客たちは、それぞれに味付けをカスタマイズされた火鍋に舌鼓をうち、賑やかだ。そんな光景にワクワクしながら食べる火鍋はまた格別。

天安門の前を北京市民が行き交う。

北京を訪れたら誰しもが足を運ぶ天安門。セキュリティを通って天安門広場の中へ。そこは念願の記念撮影をしようとする中国の地方からやってきた大勢の観光客で溢れていた。一方で広場と天安門の間を走る大通りは、政府のイベントなどでパレードが行われる場所ながら、普段は多くの車や自転車が行き交っている。坂道が少なく、碁盤の目状になっている北京はもともと自転車が多い街。とくに、ここ数年はシェアサイクルの姿を多く見かける。

中国の政治の中心、人民公会堂。

天安門広場の横に佇む威厳たっぷりの建造物は、日本の国会議事堂にあたる人民公会堂。世界中から注目が集まる、5年に1度の中国共産党大会もここ人民公会堂で開かれている。会議やイベントがない日は観光客に解放されていて、ここでも大勢の国内の観光客たちが記念撮影を行っている。大講堂の他にもたくさんの部屋が連なっており、どの空間も真っ赤な絨毯が敷かれ、中国のいろんな地域の風景を映した巨大な絵画が飾ってあるのが印象的だった。

街で出会う美味たち。

北京の街にはおいしい食べ物が溢れている。気軽に入れる食堂もあれば、食べ歩きにもってこいの軽食を販売する露店もたくさん。飲茶や串焼き、そしてリンゴ飴のように飴がかかったサンザシなど、しょっぱいものから甘いものまで幅広い食べ物がお手軽な値段で売られている。さっき腹ごしらえをしたばかりでも、見かけるとついつい手を伸ばしてしまう。

皇帝の住処・故宮を見下ろす景山公園。

故宮は明時代の1421年に南京から北京に遷都した約600年前につくられた皇帝の住処。その後満州族が建国した清の時代になっても、故宮は引き継がれ、中国の中心として皇帝とともに君臨しつづけた。故宮の北側にこんもりと佇む景山公園は、明時代につくられた人工の築山。43mの山頂に上がると、故宮とその向こう側まで見渡せる。オレンジ色に染まる北京の街を一望しようと、たくさんの観光客に混ざって夕暮れどきに訪れた。

お腹を空かせた人びとは夜に街へと繰り出す。

北京には飲食店や露店が軒を連ねる通りがたくさん。ある夜には南鑼鼓巷へ繰り出した。細い通りの両サイドにはお店が立ち並び、食べ歩き用の軽食を販売している露店は威勢がいい。肉からスイーツまで、よだれが出そうな品々に目移りする。衝撃を受けたのは、ストロー付きの大きな小籠包。皮にストローをさして、肉汁を余さず飲める画期的なグルメだ。

食堂でかき込む朝ごはん。

今回の旅では毎朝、街を歩いて見つけた食堂に入り、朝食をとった。街には小さな食堂から大きな食堂までさまざまあり、なかでもよく目にするのが「清真」と書かれたイスラム教の回族が営む食堂だ。優しい塩味のワンタンスープや、こってりしたあんをかけた麺などに、揚げパンなどを合わせて食べる。どのお店もたくさんのメニューがあり、朝からついつい食べ過ぎてしまう。

まるで空港のような巨大駅。

北京から少し足を延ばして、商業都市・天津へ向かった。天津までは高速鉄道でたったの30分。北京オリンピック直前の2008年8月に開通した中国政府肝いりの路線だ。その高速鉄道に乗るために北京南駅へ。セキュリティチェックを抜けて中へ入ると、巨大なドームのような空間が広がる。約25あるホームに自動ゲートがつき、発車20分前にそのゲートが開くのを大勢の人びとが待っている。そんな風景に圧倒される。

コロニアルな大都市、天津。

人口1500万人の巨大都市だけど、北京とはまた違った雰囲気が漂う天津の街並み。鎖国状態だった清の時代に外国人が滞在することを許された数少ない租界地のひとつだったため、コロニアルな建築がいまも多く残っている。街をのなかを蛇行して流れる川・海河では、おじさんたちが思い思いの場所で釣り糸を垂らして、川魚が引っかかるのをのんびり待っている。高層ビルと低層の西洋風建築がミックスされた独特な風景は、天津駅前の広場から一望できる。

中国の頭脳が集まる清華大学。

日々ニュースなどで目にする、中国のテクノロジーやサイバー業界の目覚ましい成長。そんな中国の発展を担う、頭脳たちにお目にかかりたくて、理系トップの清華大学に潜り込んでみた。現国家主席の習近平の母校であり、2019年にはアジア大学ランキング1位にランクイン。お昼どきに食堂を覗くと、中国国旗が天井からぶら下がる広い空間に、テーブルが所狭しと並び、学生たちがおのおの好きな料理に食らいついている。その活気からごはんが勉強を頑張る彼らのエネルギー源になっていることが伝わってくる。

今も昔も変わらない北京の活気。

最終日の夜は前門大街へ。皇帝が住む故宮へ抜けていく参道だった大通りで、明・清の時代から多くの商店が立ち並ぶ賑やかな目抜き通りとして、北京の人びとの暮らしの中心になっていた。いまでは、昔ながらの建物や趣を残したまま、路面電車が走るきれいな歩行者天国に変身。飲食店や土産店、衣料品店などが軒を連ね、たくさんの人たちが行き交い賑わう様子は昔のままだ。このエリアには北京ダックの老舗など、食の名店も多いので食目当てに歩いても楽しい。

昔ながらの風景が残る街角。

前門大街の賑やかな歩行者天国の周りには、「巷」と呼ばれるたくさんの路地が張り巡らされている。「巷」に誘われるように入り込み、左右に曲がりながら何本かの路地を抜けると、穏やかで昔ながらの街並みが小さく残る一帯に出た。地元の人たちが挨拶をし、お喋りに花を咲かせる何気ない日常が、ちょっぴりセンチメンタルな気持ちがこみ上げる旅の最終日の心にしみた。

karrimorと中国を旅して

TRANSIT 編集部

2019年12月発売のTRANSIT46号では中国の食を特集。日本の約26倍の国土に約14億人、56の民族がひしめき、GDP世界第2位にまで成長した中国は、今や世界が見過ごせない大きな存在感を発揮しています。その底なしとも思えるそのパワーの源は、食べることにあるのかもしれない!? そんな疑問の答えを探しに、取材クルーは首都・北京や、古都・西安、少数民族が暮らす雲南、最近ニュースを賑わす香港など、中国のさまざまな街を巡りました。四千年をかけて育まれてきた豊かな食文化から、大国の歴史と今を紐解いていきます。

今回のおすすめアイテム

mars shoulder 10

[マースショルダー10]
小さくまとまるパッカブル仕様のショルダーバッグ。140gと軽量で、見た目もコンパクトながら、意外にも10リットルものもの容量をもちあわせている。収納ポケットにはジップがついているため、無理なく折りたたんで収納でき、また使うときもジップを開けて引っ張り出すだけ。バッグ使用時に内ポケットから伸びるキーフックは、収納時には表に出てきて、メインバッグの中で連結可能。山行や旅行の際のサブバッグとして、コンパクトにしてメインバッグに忍ばせておくもよし、町歩きの普段使いとして使うもよし、さまざまなライフスタイルで活躍する充実の機能が満載のバッグだ。

ポイント

コンパクトに収まるパッカブル仕様小物などに収納に重宝するフロントポケットなくしやすい鍵などの携行に便利なポケット内部のキーフック

掲載号
TRANSIT46号 中国四千年の食をめぐる旅

2019年12月16日発売
価格:1800円(+税)

TRANSITの旅にkarrimorを。

世界中を旅するTRANSITが、毎号karrimorのアイテムとともに旅をした、誌面には掲載されていない取材の裏話を公開しています。

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