karrimor mountain journal vol.23 爺ヶ岳〜針ノ木縦走(DAY3)

夏山といえば縦走!ということで今回は北アルプスでも知る人ぞ知る爺ヶ岳〜針ノ木岳の縦走ルートでフィールドテストを敢行。大型リュックサックにテント泊装備を詰め込んで、剣岳や鹿島槍ヶ岳などの迫力ある山々を望みながら尾根歩きを楽しめる2泊3日のコースを歩きました。最終日となるDAY3では、蓮華岳での日の出と日本三大雪渓に数えられる針ノ木雪渓を下ります。
爺ヶ岳〜針ノ木縦走(DAY1)はこちら
爺ヶ岳〜針ノ木縦走(DAY2)はこちら

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目覚ましを3時半にセット。日の出を蓮華岳の山頂で拝もうという計画です。テントのジップを開けるとうっすらと東の空が白みはじめていました。本日も天気は良好!

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そうとわかれば、アタック装備だけを持って山行開始。気温は約12℃。フリースやウインドシェルが冷たい風から守ってくれます。

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蓮華岳の取り付きを越えると、緩やかな登りがつづいています。後ろには昨日登った針ノ木岳の姿も。うっすらと明るくなるにつれて、山々が存在感を増していきます。

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一面にチングルマの綿毛がそよそよとなびいていました。白い花も咲いていて、かわいらしい姿に足を止めてパチリ。

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もちろんコマクサも。砂れきの上に生えているので登山道から外れないように歩きます。ハイマツ帯の歩きやすい道がつづきます。

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山頂の手前で朝日が差してきました! 山頂直下の登りは朝日が見えないので、ここで拝むことに。冷たい空気が太陽光で温まり、景色も鮮やかになっていきます。夕焼けとはまたちがった世界が広がります。

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山頂まであと少し。せっかくなので地形図を読んだり、周囲の山々を同定したりと、地図読みのトレーニングも。

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蓮華岳のピークへ。DAY1の爺ヶ岳、DAY2の岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳、そして蓮華岳に登頂し、目標としていた7つの山々を訪れることができました。

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ふもとは一面の雲海です。針ノ木小屋やテント場の人たちも集まり、穏やかな朝を満喫しました。

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日が昇るにつれて気温も上昇。来た道を折り返し、テント場に急ぎます。小屋で朝食を食べてからスタートした小屋泊組とすれ違いました。

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テントを撤収します。針ノ木小屋のテント場は風の通り道。飛ばされないように砂を払って、手際よくパッキングします。

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眼下に広がる谷間に残る雪渓。扇沢から登ってくる登山者もちらほら。長い下りがつづくため脚の負担を気にしながら、登山道を進みます。

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途中、雪渓から流れている清水を発見。クールダウンと給水をしました。この雪渓、登るのがいいのか、下るのがいいのかは好みが分かれるところ。そこそこの急登ですが、雪があるから涼しいという方もいれば、雪渓は下った方が早いし楽、という方も。

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軽アイゼン推奨ですが、針ノ木小屋と麓の大沢小屋ではレンタルしているので「忘れた!」という場合は借りた方がいいでしょう。

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延々とつづく雪渓を終えたら樹林帯へ。雪が溶けているところは、沢沿いの登山道(夏道)を歩いていきます。

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大沢小屋でひとやすみ。ここから登山口までは1時間ほど。まだまだ山にいたいと思う気持ちと、早く温泉に入ってさっぱりしたいという気持ちがないまぜになります。

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これにて、二泊三日の爺ヶ岳〜針ノ木岳縦走は終了! 無事下山できました。扇沢のターミナルを抜け、駐車場へ。麓の温泉で汗を流して、帰途につきました。

〈山行3日目を振り返って〉
下山するだけの日ではありますが、好天に恵まれたこともあり蓮華岳も登頂することができました。締めくくりに雪渓下りも存分に楽しめ、これ以上ない最高な山行になりました。今回はほとんど雨に降られることもなかったのですが、天気次第ではレインウェアに頼るシーンもあるでしょう。北アルプスというときには過酷な表情を見せる山域であることを念頭に、ギアやウェアの準備は万全にして臨みたいところ。
同じ場所を起点、終点としながらもループするルートを歩くことができるため、とくにマイカーで登山をする方には人気の周遊型縦走。北アルプスでの二泊三日の行程であれば、やはり爺ヶ岳〜針ノ木岳縦走は眺望はもちろん、達成感たっぷりのコース。これからのシーズン、晩夏や秋の登山計画に組み込んでみてはいかがでしょうか?!
〈爺ケ岳〜針ノ木縦走(DAY3)で使用したアイテム〉

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〈cougar grace 45-60〉
3日分の荷物を背負い歩き、重量はあるものの肩や腰への負担はほとんどありませんでした。環境変化や体調変化に合わせてリュックをこまめに調整でき、リュック背面設計の安定性を実感しました。また、2気室で使用しているときにも、テントポールなど長尺の物を収めるホールがあり、活用できました。拡張性も高いので、2泊3日分の荷物を全てリュックの中に収めることができます。ガレ場や山行中に枝に引っかかることなく安心して背負うことができました。

*男性向けモデルはこちら〈cougar45-60 〉

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〈trek carry front bag〉
大型リュックサックとの相性が良く、行動食や、携帯、マップを見るのに便利。下部が薄くなっているのと、下にも固定するパーツがあるため、足元の視認性も◎。テントから離れる時の貴重品や、散策時の行動食など入れてサコッシュのような使い方もできました。

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〈strata 50 type2〉
今回の長期北アルプス山行でstrata50と共に歩く中で、「本体の軽量さ、アクセスの良さ」を特に実感しました。堅牢性を維持しながらも実現したリュック自体の軽さもあり、今回のような2泊3日での長期縦走時でも、背負う重量の負担が軽減され、体力の消耗を抑えることができました。また、雨蓋を開けなくてもメインコンパートメントにアクセスできる構造のおかげで、テントの設営時や、調理時、暗闇のテント内でも荷物の出し入れがいつもよりスムーズにでき、早朝も素早く行動できたと思います。

*男性向けモデルはこちら〈strata50 type1〉

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〈trail W’s fleece〉
高い撥水・速乾性のある〈POLATEC Classic Micro〉を採用した〈trail fleece〉は、夜や早朝の行動時、霧雨や濃霧でもホッとする軽い着心地で、暖かく包み込んでくれました。特に冷え込む早朝時、露出していた手先はハンドウォーマーポケットに助けられました。今回は夏場の山行でしたが、どのシーズンでも持っていたいアイテムとなりました。

*男性モデルはこちら〈trail fleece〉

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