Mountain Journal vol.29 ランクス28とデール28で登る、紅葉の仙丈ヶ岳

夏山シーズンが終わり、待ちに待った紅葉の季節。今年は、デイハイクでも楽しめる手軽なルートで週末はハイカーで賑わう、南アルプスの仙丈ヶ岳(3032m)へ。〈dale 28〉と〈lancs 28〉をお供に一足早く色づく山々を歩きました(取材日 9/27)。
photo&text / kosuke kobayashi

仙流荘の駐車場に車を停め、バスで北沢峠へ。木漏れ日が美しい樹林帯からハイキング開始です。

初秋とはいえ、晴れていると汗ばんできます。風通しのいい尾根に出たところでクールダウン。

急勾配の樹林帯つづきます。紅葉を目的に来ましたが、奥深く神秘的な森も満喫できました。トレイルには山頂まで◯号目という標識が立っているので目安になります。

2時間ほどでハイマツ帯に突入。頭上が明るく開け、周囲の山々が目に飛び込んできます。

ダケカンバが黄色に、ナナカマドが赤く色づきはじめています。綺麗に紅葉している葉を見つけながら歩きます。登りの疲れを癒してくれる景色を堪能します。

振り返ると鋸岳(2685m)。甲斐駒ケ岳(2967m)など、南アルプスの山々を一望。

今回セレクトしたリュックサックのひとつ、〈lancs 28〉。エントリーモデルですが、ボトムからもアクセスできる二気室構造、フィット感のよい背面デザイン、メッシュフロントポケットなどなど、本格的な機能が盛りだくさん。軽量性にも優れるため、デイハイクから小屋泊まで活躍する人気モデルです。

もうひとつは〈dale 28〉。〈lancs 28〉と兄弟モデルで、こちらはトップローディングタイプ。荷物の出し入れがしやすいのが特徴です。同じく、ボトムからのアクセスや二気室構造など、充実した機能が備わっています。

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ウェアは〈logo PF W’s L/S T〉をベースレイヤーにセレクト。適度な厚みと伸縮性があるため、保温性と着心地が良好。また、速乾性に優れるため、ハイクアップでも快適性が持続します。ボトムスは〈trek DF W’s pants〉。秋冬シーズンには重宝する、少し厚手のトレッキングパンツ。ストレッチと耐摩耗性が魅力です。

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ベースレイヤーは〈waffle W’s L/S crew〉。ワッフルのような立体構造で、汗をかいてもベタつかないのが特徴。ポリエステル素材ですが、コットンのような肌触りなので着心地も良好です。ボトムスはカリマー定番の〈macapa DF W’s pants〉。耐久性とストレッチ性を高めてリニューアルしました。

さて、小仙丈を越えるとここからは尾根歩き。登山口から800mほどハイクアップしてきました。仙丈ヶ岳の山頂へとつづくトレイルを歩いていきます。

色づきはじめた山々が目を楽しませてくれます。

標高が上がるにつれてガスがかかってきました。登りはじめの暑さは吹き飛び、肌寒い風も吹いてきました。

そこでリュックサックに入れていた防寒着を着用。気温は15℃ほどですが、風の影響もあり体感は10℃ほど。コンディションにあわせてレイヤリングを調整します。

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着用したのは、〈trail zip W’s fleece〉と〈arete W’s hoodie〉。〈trail zip W’s fleece〉はカリマーの定番フリースですが、今季リニューアルはチェストにポケットがつきました。また〈arete W’s hoodie〉は、マルチユースなソフトシェルジャケット。防風性と保温性、耐久性に優れるため、雨以外のシーンでは大活躍してくれるジャケットです。

ガスっているときは雷鳥が出てきやすいのは、ハイカーなら知っておきたいもの。タイミングよく、5羽ほど出会うことができました。ちなみに、南アルプスの雷鳥は日本での生息の南限なのだそう。

カールの尾根をぐるっと巡るようなトレイルを辿り、あと一息で山頂へ。足元の高山植物も紅葉しています。

そして仙丈ヶ岳(3032m)に登頂! ガスに覆われてしまっていましたが、幸い風の流れもあり青空がちらほら。周辺の山々も見渡すことができました。ここで小休止をとって下山です。

帰りは仙丈小屋、馬の背ヒュッテを経由してちょっとしたループコースをセレクト。登りとは違った紅葉を楽しむことができました。

振り返ると仙丈小屋が急斜面にポツンと。次回は山小屋に泊まってみたいと話しながら、後ろ髪を引かれつつ登山口を目指します。

わずかな期間だけしか楽しめない紅葉登山。このシーズンを心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。山は朝晩の冷え込みはもちろん、日中も気温が低くなります。悪天候に備えた装備も必須。準備万全で楽しんでいただければと思います。

ちなみに、今回の山行ではバスを降りてすぐのところにある長衛小屋にテント装備をデポ。バスの時間を気にすることなく下山し、静かな夜を過ごしました。長衛小屋からは甲斐駒ケ岳に登ることもできるため、二山目指してみるのもオススメです。

参考リンク:仙丈小屋 https://www.ina-city-kankou.co.jp/yamagoya/senjo/

長衛小屋 https://www.inkknot.com/yamagoya/13-20.php

南アルプスバス時刻表http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

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