karrimor mountain journal vol.16 千葉房総

今回のMountain Journalは、登山から少し離れて“日帰りなのに自然を満喫できる旅”へ。千葉房総にエリアを絞って、まずは行きたいところをピックアップ。移動は車を利用して、日帰りで回れるコースを設定しました。思いつきの寄り道あり、旅感満載の5つのスポットをご紹介します! 休日1日で行くことのできる、気軽だけど濃密な千葉の旅へ、皆さんも行ってみませんか?!

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ルートマップ

①清水渓流広場内 濃溝の滝
〒292-0526 千葉県君津市笹
②大多喜町 日枝神社
〒298-0264 千葉県夷隅郡大多喜町小田代
③いすみ鉄道 上総中野駅
〒298-0262 千葉県夷隅郡大多喜町堀切61
④養老渓谷 粟又の滝(*ランチタイム)
〒298-0277 千葉県夷隅郡大多喜町粟又
⑤鋸山 日本寺
〒299-1861 千葉県富津市金谷
*スポット間の移動は全て車を利用

①濃溝の滝

近年口コミで話題となったこの場所は、老若男女誰でも気軽に足を運ぶことのできる“秘境”です。観光バスも停まる駐車場からは、徒歩451歩というユニークな距離表示の看板を目印に、ハート型のカウントダウンを横目に舗装された道を歩きます。

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〈濃溝の滝〉まであっという間に到着! ひんやりとした空気とともに開けた空間が目に飛び込みます。一言で表すなら、まさにフォトジェニック。岩の間にぽっかり空いた穴からは、光が差し込み、あの先は別の世界へつながっているかもしれない…。そんな妄想が膨らむ異世界でした。人気を集めるのも頷けます。

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日の出を待ち受けていたカメラマンたちに聞くと「光の差し込みは6:30頃が美しい」とのこと。ちなみに私たちは7:30に到着。ちょっと遅かったかも…。服装は普段着でも大丈夫ですが、地面がぬかるんでいるため汚れてもいいシューズを選ぶとベター。ちなみに、ぬかるみと共に足元にも注意しているとカニがトコトコ通過したりと、生物と触れ合えるチャンスもあります。
*光の差し込みは季節や時間によっても変わるのでその瞬間をお楽しみください!

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駐車場へ帰る道は木道を選ぶべし!せっかくなので違う景色を楽しみましょう。季節によってはお花が咲いていることも。帰りもあっというまに車に到着し、次の場所へ出発!

②大多喜町 日枝神社

当初予定にはなかった場所でした。文明の利器を使用して、思いつきで検索したワードは「巨木」。予想以上に沢山の神社がヒットしたのですが、ちょうど次の目的地へ向かう途中にあった神社に立ち寄ることに。車移動のいいところは思いつきで寄り道ができること!

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ふらっと立ち寄った 〈日枝神社〉でしたが、なんと樹齢1000年超えの〈小田代日枝神社の椎〉が。大多喜町指定文化財の天然記念物だそう。巨木の片面は焼け焦げた跡があり、不思議に思い案内板を読んでみると、「明治時代に大半の部落が焼ける大きな火事があり、それでも残ったのがこの巨木」とのこと。時代を耐え抜いた強さに底知れぬパワーをもらいました。

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敷地はとても小さく、階段を上がれば全貌が見渡せるほど。古びているけれど、近所の方々に大切にされている雰囲気があり、どこか味わい深い神社に手を合わせました。今日1日、安全で楽しい旅になりますように!

③いすみ鉄道 上総中野駅

大原駅~上総中野駅まで14駅、端から端で約1時間~1時間半の電車の旅ができます(乗り継ぎや時間帯で少し変わります)。ローカル列車のいいところは、自然いっぱいの線路沿いに、その季節の風景が車窓から楽しめること! 今回の旅では乗車することは断念しましたが、どうにか噂のムーミン列車に出会えないかと思い立ち寄りました。

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ローカル列車は1時間来ないなんて当たり前。時刻表を見て、なんとか出発前の列車に出会うことができました!もし乗車する場合は、JR外房線の大原駅より乗り入れているそうなので、時刻表をチェックするのがベター。

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駅の待合場所。木製でレトロな雰囲気はとても居心地がよく、ふと目に止まった旅ノートを見てくすっと笑い、ここへ同じように訪れた人たちを思い浮かべる穏やかな時間が流れました。

④養老渓谷 養老の滝(粟又の滝)

滝への入口に一番近いと思われる、粟又駐車場に車を停めました。そこから歩いて5分ほど、竜宮城へ繋がりそうな門と銅像たちが一緒に出迎えてくれます。

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見下ろした先に滝が見えました。歩きやすいよう階段や木製の橋が架けられているのですが、急だったり揺れたり、ワクワクとつのる冒険心を掻き立てられましたが、ゆっくり足元に気をつけながら降りて行きます。今回は緑が多い季節でしたが、紅葉の季節もまた絶景なんだとか。

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全長100mにわたって岩肌を流れ落ちる〈粟又の滝〉は、季節や天候で水量は変わるので、思っていたより流れは少なかったものの横に広い広大な景色に見とれてしまいました。〈養老渓谷〉周辺には、他にも滝や橋やお寺、渓流釣りができる場所もあるそう。ここのエリアだけでも1日遊べそうです。

*ランチタイム

旅に出た時は、その土地の美味しい食べ物を探すのも楽しみのひとつですよね。しかしここはあえてお弁当!“日帰りで自然を満喫する”という、最初のコンセプトを惜しみなく体験することを優先しました。

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滝の両脇は木陰になっているところが多く、整備がされている歩道さえ避ければ、ランチ場所にちょうど良い岩がゴロゴロしていました。滝も見つつ、木漏れ日とそよ風が抜群のポイントを発見!

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せっかくのお弁当作り、事前にテーマを決めて持寄ることに。私は洋風、一緒に旅した後輩は和風というテーマ。お互い美味しく出来上がり、会話にも花が咲きます。お腹もいっぱい。早朝から動いていることもあり、少し長く休憩を取ることに。※自然の中に持ち込んだゴミは必ず持ち帰りましょう!

⑤鋸山 日本寺

最後に向かったのは、山頂展望台から〈地獄のぞき〉ができることで有名な〈鋸山〉です。車の場合は有料道路を使うことで山頂駅の横の駐車場へ行けます。公共交通機関の場合は、JR浜金谷駅から鋸山ロープウェーを使い、山登りをせずとも山頂へ行くことが可能です。

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〈鋸山日本寺〉には、1週1時間半ほどのハイキングコースがあり、様々な仏像などを見ることができます。ほとんどは歩きやすいような歩道ですが、〈地獄のぞき〉周辺は急な岩場になっているところもあり、快適なハイキングをするには運動靴がオススメ。切り開かれた岩の間を抜ける道は、差し込む光と、苔や植物の生命力を感じる、神秘的な場所でした。

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〈地獄のぞき〉の手前には崖岩に彫刻された百尺観音が。そのスケールの大きさにびっくり!
千葉には、こうして旅に出ないと味わうことのできない、驚きや癒しくれるスポットや自然がたくさんあるんです。

コーディネート

旅にちょっとアウトドア感をプラスしたコーディネートです。デイパックをメインにカジュアルで快適なウェアをセレクト。夏は熱中症のおそれもあるので帽子などの対策は必須。ジャケットは紅葉が綺麗な秋など、涼しさのあるシーズンに活躍するはずです!

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spike20 / canyon W’s pants / reversible hat +d


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はらぺこガール

性別:♀
好きな山行スタイル:のんびり低山ハイキング
趣味:料理をすること(山菜の季節は食卓が草むら。ベランダ農園チャレンジ中!)/絵を描くこと(色彩が暴れてる絵を描く)/写真を撮ること(人がゲラゲラ笑ってると写欲がわく!)/体を動かすこと(元ソフトボール部。球技はなんでもかかってこい!)
一言:美味しいって幸せ!

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