+karrimor vol.2 燕岳 前編/谷口京さんとcouger 40-55

写真家として、日本のみならず世界中をフィールドに駆け巡る谷口 京さんが、北アルプスの燕岳(2,763m)へ。
ザックは「cougar 40-55」をセレクト。10年ほど前に同モデルを入手し、世界中を旅していたという谷口さんが、その最新モデルを背中に山を登ります。
訪れたのは残雪多い6月初旬。1泊2日のテント泊山行の様子を前・後編にてお届けします。

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スタートは登山口となる「中房温泉」から。いきなりの急登ですが、身体を少しずつならしながら登っていきます。あたり一面には新緑が広がり、山には遅い春が訪れていました。ここから本日の最終目的地である「燕山荘」までは約4時間ほど。北アルプス三大急登ともいわれるこのコースをじっくり登っていきます。

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登りはじめて約3時間。「富士見ベンチ」を過ぎたあたりから残雪が姿を現してきます。キツめの登りは汗ばむほどですが、ザックの背面に設けられたパッドが効果的にベンチレーションとなり、通気性を保つことで快適さがキープされているのを実感。ここまで来ると尾根からは大天井岳(2,921m)方面の山々が目の前に。燕岳から大天井岳は「表銀座縦走コース」と呼ばれる人気ある縦走ルートです。
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さらに先へ進むと「合戦小屋」へ到着。ここからはかなり雪深くなってくるため、アイゼンを着用します。ベンチでは登山客たちが休憩しつつ、足元の装備をしっかりと確認していました。ちなみに合戦小屋では、夏期限定でスイカが食べられるそう。このときは、まだ小屋周辺の除雪に忙しい様子でしたが、夏本場に訪れる方は是非。
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そして次は本日の目的地、「燕山荘」。「合戦尾根」を一気に登っていきます。だんだんと周囲の木々の背は低くなり、森林限界が近い模様。溶けはじめた雪は柔らかく、足下は不安定。ピッケルでバランスを取りながら、確実に進んでいきます。

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今回の山行は、山小屋には泊まらずテント泊。燕山荘の前に設けられたテント場は雪がびしっかりと残っていました。
受付でテント設営料金を支払った後、ザックからテントをひっぱりだして組み立てます。目の前に構える燕山荘は、1921年創設、最大600人収容可能な老舗山小屋のひとつ。7月下旬〜8月上旬にかけて、ここから燕岳にかけての登山道は「コマクサ」が咲き、一面がピンク色になるとのこと。

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夕暮れ前、わずかながら残った光を求め、燕山荘周辺を撮影します。雲の合間からは「槍ヶ岳」が見え隠れ…。
陽が落ちると周囲の気温は一気に低下。ダウンを着込み冷え込みに備えます。こんなときのために、ザックのなかにはひとつパッカブルなダウンを忍ばせておくのが吉。
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眼前には、明日アタックする予定の「燕岳」がそびえます。南斜面は雪が溶け、緑が顔を出している一方、北側はまだまだ雪が多く残っています。
ここからは往復約1時間の行程。山頂から戻って来た登山客からは、雷鳥の目撃談が。燕岳周辺では、かなりの確立で遭遇できるそうです。
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暗闇に浮かぶ山小屋とテントの灯りのなか、わずかながら持参したツマミとお酒でテント泊をしていた登山客と軽く宴会。山は登るだけではなく、人との出会いも楽しみ。山小屋のスタッフ情報によると、明日朝は天気が良くなりそうとのこと。どんな景色が待っているのでしょうか…。後編をお楽しみに!
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谷口京(たにぐち・けい)

写真家
日本大学芸術学部卒
宮本敬文氏のアシスタントを経てニューヨーク市ブルックリンを拠点に独立。雑誌・広告・カタログ等の仕事のかたわら中南米やアフリカなど世界各地を巡り、2004年に帰国。写真家としての活動のほか、アフガン復興支援や環境保護など社会的な事柄にも積極的に参加している。ヒマラヤをはじめ国内外の登山に取り組む冒険好き。
http://www.keitaniguchi.net

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