カリマーアンバサダーの今井晋です。
今回は香川県・小豆島でのクライミングトリップをレポートします。小豆島は、瀬戸内海に浮かぶ島で、景勝地で知られる寒霞渓や名産品のオリーブ、塩、醤油などが有名で、温暖な気候と穏やかな海に囲まれています。高松・姫路・神戸・岡山から、フェリーが頻繁に出ているのでアクセスも便利です。
今回我々は、高松空港を利用しました。レンタカーを借り、約1時間のドライブでフェリー乗り場の高松港へ移動します。途中、満開のツツジが咲いていた公園があったり、グラススキー場があったりして、興味深々でしたが、フェリーの出発時刻もあるので先を急ぎます。


出発ぎりぎりのタイミングでフェリーに乗ることができ、次は約1時間の瀬戸内海のクルージングです。天候に恵まれ、波は穏やかで見慣れない景色が珍しくあっという間でしたが、「旅」のアクセントとしてはもってこいでした。船が移動・交通手段のひとつなので、フェリーの乗船・出航・着岸・下船が非常にスムーズで驚きます。

島の西側の土庄港に到着したのがお昼頃。まずは「お腹を満たそう!」ということで、香川名物のうどんを食べに人気店へ直行しました。おいしそうなメニューが多くて迷いましたが、親切なスタッフのアドバイスで釜玉ウドンに決定。つるつるした触感と卵の黄身、そして地元のだし醤油が絶妙に絡み合って大満足でした。

そうこうしているうちに13時を過ぎてしまったので、アプローチの近い「吉田の岩場」というクライミングエリアへ向かいます。岩場は島の東側にあり、「オートビレッジYOSHIDA」というキャンプ場に車を停めると便利です(有料300円/日)。ここは、日帰り温泉もあり、ルート図も購入可能、キャンプエリアの整備も行き届いているお勧めのキャンプ場です。

岩場へのアプローチは、道路から近く、わかりやすく整備されているので、迷う心配はほとんどありません。岩は粒の荒い花崗岩で、スラブ・フェース・クラックとバリエーションに富んでいますので、中上級者くらいまでの方が楽しめると思います。
あっという間に時間が経ってしまいましたが、もうひとつのお楽しみ、「瀬戸内の海の幸」が夕食に待っていました。

食卓には、地元北海道では見たことのない魚が多く、新鮮で量も豊富なお刺身からお鍋までのフルコースでした。さすがに食べきることができなかったので、翌日の夕食の品数を減らしてもらいましたが、新鮮な魚介類には大満足でした。

今回のクライミングの目的としていた「拇岳(おやゆびだけ)」に取り付く日がやってきました。ルートは、「赤いクラック(5ピッチ・170m)」で最高グレードは10bという内容です。クラックとフェースが主体のルートです。アプローチは明瞭で、こちらも迷う心配はないと思います。
関西の名ガイドに愛されるクラシックルートで、岩壁の弱点を突きながら頂へ向かう絶妙なラインどりが気に入っています。また壁の途中で振り返れば、バックに広がる点々とした島々と海が眺められ、爽やかな気持ちになれます。

山頂からの眺めも最高でした。下降は登ってきたルートを懸垂下降することも可能ですが、人気ルートなので、裏側から懸垂と歩きで降りていった方が安全かもしれません。

下山後はお客様のリクエストでジェラート屋さんへ直行。気温も高く陽射しを受けた日だったので、体の内側からのクールダウンが必要不可欠。結局、毎日通ってしまいましたが、おいしかったのでみなさんも一度お試しください。

最終日は、名物のオリーブオイルショップや贔屓にしているお醤油屋さんをまわってから帰路に着きました。ゆっくりとした時間が流れている島での「旅」は、クライミングだけではない何かを感じさせてくれました。他にも、寒霞渓へのトレッキングルートや映画の撮影地等、見所も多くある島です。ぜひkarrimorのアイテムと共に小豆島に出かけてみてはいかがでしょうか。
