カリマーアンバサダーの今井晋です。
今回は、ヨーロッパで人気のある北欧ノルウェーのロフォーテン諸島のスキーツアーについてご紹介します。ロフォーテン諸島は、北緯68度付近の北極圏に位置し、複雑な地形をした島々のフィヨルドが有名です。
フィヨルドは、悠久の時の中で氷河が大地を削って作られた地形が海底に沈んだ状態です。日本にも河川によって削り創られたリアス式海岸がありますが、より広大な規模で作られた地形という感じでしょうか。

写真の山の絶壁が、海の中に数百メートル続いているそうです。氷河が創り出した地形とその圧倒的な力を想像させてくれます。雪とスキーを通して、この自然の中に入っていけるなんて感動的ですね。

そんなフィヨルドに向かって滑るスキーを楽しむために毎年3月に通いました。
1,2月は、北極圏なので太陽の昇らない極夜と厳しい気象条件が続きます。3月頃からは、雪と天候が比較的安定し、オーロラも見ることができます。時期的にもぎりぎりで、標高の低いところに現れるオーロラなので、緑色のぼんやりとした感じのカーテンですが、神秘的でした。

春が近いとはいっても、太陽は水平線と並行に横に移動するので日射は弱く、降雪後には広大な斜面でパウダースノーを楽しめます。何と言っても、フィヨルドに滑り込む感覚は、ここでしか味わえない至極の感覚です。


飛行機での移動もフィヨルド地形を上から眺められてお勧めですが、時間をかけてクルージングしながら、北極圏最大の都市トロムセへ移動してみました。このクルージングは、複雑の地形をより近くに感じることができ、真っ暗な海上ではオーロラをみるチャンスもアップしますので、特にお勧めです。


どの町にも、多くのセイルボートが停泊していて、夜景が綺麗でした。

フェリーやホテルでの朝食は、パンやチーズなどのヨーロッパの一般的な料理のほかに、サーモンの燻製や塩漬けされた魚など地元の食材が豊富に並んでおり大満足でした。

ノルウェーはタラが、漁獲量の中の多くを占めるらしく、写真のような乾燥させる櫓がここかしこにありました。そして、大きな目が目立つ頭だけを干している驚異の場所もあり……
後から聞くと、これは食糧危機が起こっているアフリカへ持っていくそうです。アフリカからの移民が、ノルウェーでの労働力ともなっているそうなので、いい関係を築いているのが理解できます。


日本からは、やや遠い感じのするノルウェーですが、本当に素晴らしい国でした。こんな山スキーツアーを中心にした「旅」に興味がある方はご連絡ください。また夏のノルウェー・ロフォーテン諸島では、トレッキングが盛んで、ここでしか味わえない地球を感じる「旅」を楽しめます。もちろん、フィヨルド・クルーズツアーは通年で大人気です。
チャンスがあったら、ぜひ一度訪れてみてください。
