日本海側河川に流れる千曲川と太平洋側河川に流れる釜無川の分水嶺に位置する平沢峠。絶景を求めてドライブするだけでも素敵な所ですが、ここから先は、もっともっと素晴らしい景色が広がります。

冷たい風と高い空の下、防寒対策を整えて初登り開始!

歩き初めて間もなく、路面凍結。靴底にチェーンスパイクを装着して再スタート。さっきまでの冷たい風は樹木に遮られ、足取りも軽快。木立の間から見える、国立天文台の巨大電波望遠鏡や男山~天狗山。つい最近白くなった浅間山方面の景色にワクワクしながら進みます。

やがて、分岐点から南側へ出ると景色が一変。雪解けのヌカルミ歩きは、ちょっと大変でしたが、その先は問題無さそう。暖かな陽ざしと、山頂へ向かう大パノラマにワクワクが止まりません。

茶色いヌカルミは、徐々に白い雪と乾いた土の路面に変わり一安心。ここからは足元を気にせず、山頂へ続く伸びやかなコースを思いっきり楽しもう!

歩きやすく整備された階段を登りきると……。

初登りに相応しい、360度の大パノラマが広がっていました。

目の前には八ヶ岳連峰。富士、奥秩父連峰、浅間山まで360度の大パノラマ。駆け出したくなるような牧歌的な景色は、周囲の山々にも積雪が少なく、まるで春先の様でした。

名前の由来の通り、お茶碗に飯を高く持ったようなフォルムが美しい「めしもりやま」。ついさっき登ったばかりの山頂を眺めながらの絶景ランチは最高!

透き通る空気と青空の下で、思いっきり深呼吸。乾いた草原に寝転んで、いつもと違った目線から八ヶ岳連峰を眺めるのもいいですね。

大地のエネルギーをたっぷり吸収出来た登山日和。穏やかな時間は、アッと言う間でした。冬は遠方の雪景色、夏から秋にかけては色とりどりの野草が咲き乱れる飯盛山。オールシーズン人々を癒してくれるスポットです。